整体の通院頻度はどの程度?

『この痛みを取り除きたい…』『この不調を早く改善したい…』と思っている方は、整体院や整骨院に通いたいと考えることもあるでしょう。

しかし、どれくらいの頻度で通院すればいいのか、不安に感じることもあるかもしれません。痛みの箇所や症状によって異なりますが、一般的な通院のペースと期間について解説します。

強い痛みの場合

腰痛がひどい女性

症状が深刻な場合やこれまで対処してこなかった場合、通院の頻度を増やすことが一般的です。

一回の施術で改善を実感することもありますが、過去の習慣や姿勢の問題が再発する可能性が高いため、施術の間隔を開けすぎずに通うほうが効果的です。

一般的には、週に3回以上の通院が推奨されますが、重篤な場合は、毎日通院する必要が出てくる可能性もあります。

通院期間は個々の症状によって異なりますが、慢性的な症状の場合は時間がかかることを覚悟しておく必要があります。

また、通院中に仕事や家事に支障が出る場合でも、予測可能な期間を確保することが重要です。途中で治療を中断すると、問題が残りやすく再発しやすくなります。

急なケガについても、回復には時間がかかる場合もあり、理解しておくことが大切です。

痛みが減少している場合

症状の軽減が見られる段階では、週に1~2回の通院が一般的に勧められます。この時期は、痛みが軽くなったことに安心し、油断しがちな時期でもあります。しかし、長期間、通院を空けると再発の可能性が高まるため、定期的な通院が重要です。

腰が痛む女性

痛みが和らいでも、症状の原因となる行動や生活習慣はすぐに変えることが難しいため、油断すると再び症状が現れることがあります。症状の軽減が見られた段階こそ、通院を怠らず、自己ケアにも注意を払う必要性があります。

自己ケアについては、施術者に相談して指示を受けると良いでしょう。

痛みが緩和してきた場合

肩こりが緩和した女性

初期の痛みや不快感が収まり、日常生活に支障がなくなった段階では、月に1回の通院が一般的に提案されます。この時期になると、通院の間隔を広げても再発のリスクは低くなりますが、個人差があります。定期的なメンテナンスでの通院は、良好な状態を維持しやすく、効果が持続しやすいとされています。

人間は痛みが軽減されると、症状を忘れる傾向があります。しかし、日常の体の使い方や生活習慣はすぐには変わらないため、再び症状が出る可能性もあります。定期的なメンテナンスが重要であり、痛みのない状態を維持するためには必要不可欠です。

痛みが強かった時の経験を活かし、1ヶ月または2週間に1度のメンテナンス通院を行うことは、症状が再発しても短期間で回復しやすくなる利点があります。

通院の目的を明確にしましょう

  1. 日常生活を安定させる
  2. スポーツ大会への準備のため、パフォーマンスをアップしたい
  3. 健康な体を保ち、新しい趣味を見つける
  4. 痛みを軽減する

どのような痛みや不調であっても、計画的な通院が非常に重要です。まずは、改善すべき項目や現在の主な懸念点を整理し、それらに対応した施術計画を立てることが重要です。こうしたアプローチにより、理想的な治療期間を提案してもらえます。

再発と予防:健康な人との違い

多くの利用者の中には、痛みを繰り返しやすい人とそうでない人がいます。その違いは何でしょうか?

痛みを繰り返す人は、通院の目標が「痛みを取り、元の状態に戻すこと」を求めています。これは当然のことと思われるかもしれませんが、ここでいう「元の状態」とは、けがをする直前の状態を指します。

つまり、けがをする寸前では、体に負担が蓄積され、日常生活の些細な動作ですら痛みが出る可能性があり、いわば危険な状態です。この状態を目指しても、痛みが繰り返されるのは当然のことと言えます。

一方、痛みを繰り返さない人の通院の目標は、けがをする前よりもさらに進化した状態です。そのため、日常生活で痛みを感じなくなった後も、負担のかかる活動を行った後はメンテナンスを行ったり、週末にメンテナンスを取り入れたりすることができます。こうすることで、体を酷使しても痛みが出ない健康な体を手に入れることができます。